こんにちは。ボンゴ広場の佐々木洋平です。
今日は持続的な社会について考えてみたいと思います。
アメリカオレゴン州ポートランドにて持続的社会をテーマに勉強をしている日々ですが
やはり持続的社会に関してはいまだにはっきりとした答えがないのが現状です。
しかし、私は今少しづつ動き始めている新しい社会の波(まだはっきりとはその姿を見せてはいませんが)
が新しい価値観(物質ではなく内面的、精神的な満たしに対する意識変化)を生み出し
新しい社会スタイルを作り出していくのではないかと感じています。
産業革命に始まり、戦後ますます加速化してきた資本主義ですが
成長しなければ維持できないシステムは限界を感じ始め
人々を幸福にしないそのシステムは人類から信頼を失い始めています。
お金や物ではなく、人との繋がりや、内面的充実感にこそ生きる喜び、この世界に生まれた意味を感じられるのだと
悟り始めている人が世の中に増え始めてきました。
今に始まった事ではありませんが、このように感じ始めている人がここ最近急激に増えているのは事実です。
そして、この動きが今後ますます加速し、人々の需要が変わってくるであろうと見据えている人は
その需要にあった新しいサービスを展開し始めています。
また、この新しいサービスは今までの資本主義的な価値観を捨て去り
金銭的な売り上げや、成長よりもどれだけの人々に最高の経験を与える事ができるか
社会が持続的な方向へすすむためにどれだけ自分たちが貢献できるかにおもむきをおいています。
私がここで言う持続的な社会とは、まず第一に自然環境、又は生態系のバランスを崩さない水準での発展
また、その水準において質の高い生活を社会に提供できること。
そして、将来の世代にツケをまわさない発展です。
自然環境に悪影響を与えずに、我々人間社会に質の高い生活を提供すると言う定義はかなり矛盾しているようにも感じますが
今の社会システムを崩壊させて、一昔前の生活に戻すと言う計画に賛成するであろう人間はほとんどいないのが現状です。
実際に、経済活動を縮小させない限り環境破壊は妨げられないのが現状ですが
私は、先進国、又は内面的な部分において成熟し始めている人が多い国、地域から
少しづつ経済システムが新しいシステムへと移行していくのではないかと感じています。
まず、ある程度の生活水準に達している国ではお金では内面的な満たし(幸せ)は手に入れる事ができないと
感じ始めている人が増えて来ています。
そして、人との繋がり、社会的に自分の価値を感じる事、宇宙と言う空間における自分の存在に
対して大きな価値を感じ始めて来ています。
つまり、人の幸福とは自分自身をどれだけ理解しているのか
自分という存在が社会から必要とされていると自覚していること
宇宙にいる自分はいったい誰なのか
そして、精神的な部分における自分の存在意義
こういった部分に対してより多くの人が
自分自身、そして他者との繋がりの中で、心の部分に置ける繋がりを求め始めています。
近年、Individualismと言うワードが目立っていましたが
いくら他者との関係性を絶ったとしても
人が、他人の存在、他人への依存なしには生きて行けない生き物なのです。
人間社会において孤立した存在はほとんどありえないと言っても良いのではないでしょうか?
いったん人間社会に生まれた人間が、その後人間社会から孤立するのはありえないと思います。
この世界において私たちは助け合いなくしては存在できない生き物なのだと思います。
私は、共有、共感が新しい社会システムのキーワードになると感じています。
自分の所有するものは必要最低限にして
他の物は友達、家族、またシェアメイトとの共有で十分と考える人が増えてくるからです。
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