最近よく聞くキーワードの一つにシェア経済というものがあります。
あらゆる要因から現代社会において少しずつその存在感を現し始めているシェア経済ですが、
私が個人的に思うにそれは景気問題だけではなく、人々の心の変化や、価値観、グローバル化が進む中で
変化しつつある日本の文化が背景にあると感じます。
所有や消費ではなく、共有することや、なるべく自分の力で作り出す、また物資的な買い物よりも体験に対する消費が増えてきているように感じます。
そうした中、シェアハウスやゲストハウスなどのような共有型の住居や宿の人気が高まってきています。
もちろん、一方では高級感を追求しているホテルもあることから
ゲストハウスのような安価で出会いのある宿と
高額でプライベートでラグジュアリーな滞在型の両極端が増え
その中間であるいわゆるビジネスホテルのような宿は需要が減ってきてるように感じます。
宿泊業を営んでいる私は国内のゲストハウスを60件ほど泊り歩いた経験があります。
そういった体験を経てこれからはますます出会いであったり、つながりを感じることのできる
ゲストハウスのような宿がどんどん増えていくだろうと感じました。
あれから6年経ち、今では当時の何倍もの数のゲストハウスが日本国内にできました。
ボンゴ広場では今後ゲストハウスのような運営形態の宿をやる予定はありませんが、
敷地の特色を活かして、グランピング形式のキャンプ施設の併設を考えております。
国内でもいろいろなスタイルのグランピング施設が出来始めているようで
ボンゴ広場でもボンゴスタイルのグランピングを始めようと考えております。
キーワードは”つながり” ”サステイナビリティー” ”シェア、共有”です。
どのような形になっていくかは来年の開業後からですが楽しみですね。
個人的な話をしてすみません。
本題である宿泊施設の今後の動向に関してですが
やはり洞察力を持ち、今の社会をしっかりと見据えた上で運営している宿が残っていくと感じます。
単純に目先のことだけを見据えた経営ではいずれ宿の魅力は薄れていくと感じます。
何が今の社会に必要とされているのか、
そして、その活動は社会のためになるのか。
そういった部分をしっかり分析し、調査した上で運営されている宿でなくてはと感じます。
もちろん、個人でやられているような運営者にはそこまでの余裕はないですが
少なくともお客さんの動向や、普段の生活から見れる社会の変化をしっかり研究していれば
少なくとも独自性のある運営スタイルができるはずだと思います。
私は宿運営者として何ができるのか常にワクワクしながらサービスしております。
北海道ニセコ町にあるログハウスコテージとグランピングのできる宿。1988年から運営しております。現在は2代目になる兄弟で運営中。
ログハウスは父による手作りのログハウスです。チェンソーで一本一本カットされたログハウスは味があり、人気です。グランピングはcanvascampのコットンベルテントを利用しております。また、イスやテーブルも手作りで、暖かみのある空間となっております。庭作りも頑張っており、季節ごとにさまざまな宿根草が花を咲かせています。
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